アンディ・ラローシュ マイナー契約にサイン 2011/12/22 (Thu)

2010年オフ、広島カープはチャッド・トレーシーと契約をした。トレーシーはダイヤモンド・バックスの四番として活躍した選手で、球団史で最もMLB実績を持つ選手だ。

2010年マイナーで44試合プレーした成績がこちら　三振は少ないしOPSは1051を超えている。

 

3A   44試合 打率 365 出塁 396 長打 654 OPS 1051 三振率 094
PCL 26試合 打率 396 出塁 427 長打 648 OPS 1075 三振率 098　
INT  18試合 打率 324 出塁 356 長打 662 OPS 1018 三振率 088

日本人投手との対戦では、斎藤隆から4打数2安打2打点　昨年の9月には川上からもタイムリーを放っている。

なかでも黒田博樹とは4試合対戦し、9打数3安打・2打点　メジャー実績があって直前マイナー成績も良し、さらに黒田からも打っている。それがトレーシーなのだ。広島カープが獲得したのも解る。

シーズンに入り4番でスタートしたチャッド・トレーシー。そろそろ日本に慣れて、さぁ ! これから成績が上がってくれるだろう。と思ったところで、鼠径ヘルニアの手術のために帰国、実力を出し切らずに解雇となってしまった。

トレーシーは12月20日ナショナルズとマイナー契約を結んだ。カープにもトレーシーにとってもよいシーズンにはならなかったが、体調を戻し今度は元気な姿をメジャーで見せて欲しい。

そのトレーシーに代る新サードとして、ぜひ来て欲しかったのがアンディ・ラローシュだ。

アンディ・ラローシュ
27才 185センチ88キロ　右打ち　右投げ

MLB
http://cleveland.indians.mlb.com/team/player.jsp?player_id=451188

MLB  通算 403試合 打率 226 22本 出塁率 305 長打率 337 OPS 642 三振率 175
MiLB 通算 549試合 打率 291 99本 出塁率 378 長打率 503 OPS 881 三振率 159

MLB 40試合 打率 247  0本 出塁率 320 長打率 333 OPS 654 三振率 204
3A    54試合 打率 254  4本 出塁率 335 長打率 376 OPS 710 三振率 122

MiLB
http://www.minorleaguebaseball.com/milb/stats/stats.jsp?t=p_pbp&pid=451188
http://www.baseball-reference.com/minors/player.cgi?id=laroch001and

もともとドジャースのマイナー時代に高い評価を受けていた選手で、ベースボール・アメリカ誌が選ぶ、将来のスター候補・プロスペクト・ランキングに四回も選出された逸材だ。このスター候補ランキングは日本でもやって欲しい企画である。週刊ベースボールさんあたりぜひ。

今期はアスレチックスでプレーしていたが、6月に戦力外になりマイナー契約となった。ちょうど新サードを物色していた広島カープにとって、ラローシュはピッタリだと思ったのだが、獲得することは出来なかった。

マイナーでプレーするラローシュに対し、内野の控え選手として契約を検討したチームがあったようだが、結局メジャーに昇格することなく、シーズンを終了している。

3Aで、好成績を残せなかったが、シーズンをフルに出場したわけではない。開幕から出ていればもっと良い数字を残す力のある選手だ。

8月17日の試合では延長13回、投げる投手がいなくなってしまいラローシュがプロ入り初登板。1点を失うが、裏の攻撃で逆転しサヨナラ勝利。勝ち投手になっている。貴重な経験もあった。

サード守備は、日本に来れば、現役だけでなく引退した選手も含めて、プロ野球の歴史で一番うまい選手だろう。

8回1対1の場面なので決勝点になっていたかもしれない大きなプレー。
これは日本人にはできません。何度見ても凄い。

本職はサードだが、ショート・セカンドの経験もあり、ユーティリティ内野手を求めているチームと、交渉していると報道されていた。12月21日インディアンスとマイナー契約を結び、キャンプに参加することになったそうだ。

彼の才能ならメジャーで成功しても何にも不思議ではない。ただ本音を言えば、ラローシュこそマツダ・スタジアムの天然芝に相応しい選手だ。いつか広島カープに縁があればと思う。

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