K/BB 19 クローザー候補 飯田哲矢 2015/05/26 (Tue)

広島カープ、毎年恒例・大の苦手の交流戦が始まる。その前に借金を減らしておきたい大事なヤクルト三連戦。一勝一敗で迎えた日曜日。

開幕当初の好投を続ける投手を、これでもかと見殺しにしてきた打線とは違い、エルドレッドのホームラン2本、シアーホルツのタイムリーと効果的に得点を上げた。

1点リードでカード勝ち越しをかけた9回。抑え役として登板したのが中崎だ。

この投手は先発で投げていた頃は、ツーシームが得意球だったのに、リリーフに回ると武器はフォーシームに変わった。三振を奪うためにフォーシームを磨き、球速が速くなったのはいい。しかしツーシームがほとんど無くなってしまったのは勿体無い。

ひたすらフォーシームを投げる投球では、いつか打たれるはずと、皆が思っていた。その時がやって来た。

あの場面でエルドレッドに守備固めを出していなかったことを問題視する声が多かったが、1・2塁での前進守備。ヒットが出てもホームでアウトにする。もしくはセカンド・ランナーは返っても、逆転のファースト･ランナーは返さないためのポジションだ。野間や中東ならファイン･プレーで獲れたかもしれないが、簡単に外野に飛ばされてしまった中崎の方に問題があった。

だたしカープが終盤に前進守備を抜かれて失点するのは何度も見ている。暴走を誘導するサード・コーチと共にカープの悪しき、お家芸とも言える。

これからも厳しい試合は続く、中崎も貴重な戦力だ。無理してぶっちょ面で投げるより、ツーシームを思い出そう。ランナーが出た後はツーシームでゴロ→ゲッツーが取れたらどれだけ楽だろうか。

カープの先発投手はプロ野球で一番高いレベルを誇っている。打線もエルドレッド、シアーホルツ、外国人大砲二人が好調。怪我をしながら新井も四番として成績を残している。試合終盤には高まる期待に答え続ける代打･小窪がいる。

先発がクオリティ・スタートで試合を作り、大量点で打線が援護、一点勝負の代打も成功する。残すは接戦を勝ち抜く守護神が欲しい。

クローザーの条件としては三振が取れること。

そしてもう一つがファーボールを出さないことだ。

いくら三振を奪う能力が高いと言っても、毎度四球を出されたのでは堪らない。クローザーの四球は、即、同点・逆転のランナーになってしまう。

永川大先生が抑えの時代は、本当に冷や冷やで、9回からまたもう一試合始まるような疲れ方だった。

理想のクローザーは三振を奪う能力が高く、なおかつ四球を出さない投手だ。

この能力に秀でているのが、ルーキー飯田哲矢だ。

182センチ　80キロ　左投げ　左打ち

2014年のドラフト6位と低い評価での指名だったが、亜細亜大学(永川・久本・岩見・岩本・九里・同じルーキーの薮田・松本スカウト)、JR東日本(田中広輔)という、カープにOBがたくさんいるチーム出身のため、下位でいいならとりあえず獲っとけみたいな。軽く縁故採用を思わせる指名だった。

ところが、ドラフト後に習得したというチェンジ･アップがはまり、社会人野球日本選手権でチームをベスト8に導く好投を見せた。この大会がドラフトの前だったら、順位はもっと上になっていただろう。カープとしては幸運だった。

JR東日本 vs JR九州　6回1/3　8三振

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/11/03/kiji/K20141103009217620.html
JR東日本 vs ヤマハ　3回2/3　5三振
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/11/07/kiji/K20141107009238990.html

開幕一軍枠からは外れたものの、二軍では守護神として大活躍。

ウエスタン・リーグ

17試合 16.2回 1勝0敗 8セーブ 防御率1.08 WHIP 0.72 四球1 三振19 K/BB 19!!

( v￣▽￣) K/BBとは、四球一つで何個三振を奪っているかを表す数値で、SO/BBと表記されることもあります。

飯田はイニングを越える三振数。16.2回で19三振を奪い四球はたったの一つだけだ。

K/BB 19。二軍とはいえ、四球1つで19三振は物凄い。

こんな凄い成績を残す、左のリリーフをなぜ一軍で使わないのか不思議でしょうがなかった。

ちなみに現在一軍で投げているポッチャリ左腕ザカースキー、ウエスタンでは

5試合 5回 防御率1.80 WHIP 0.6 セーブ1 四球2 三振8 K/BB 4

さすがに一軍で投げていけば、成績は悪くなるはずだが、半分になってもK/BB 9.5　三分の一になったとしても、K/BB 6.3と高い数字になる。

球威では同じ左腕の戸田の方が速いが、戸田は物凄いフォーシームでズバッと追い込み、そこから苦労し、四球を出してしまう。

飯田には決め球チェンジ・アップと、四球でピンチを広げない安心感がある。

5月22日一軍に昇格し、23日ヤクルト戦で初登板となった。

川端　セカンド・ゴロ

畠山　サード・ゴロ

比屋根　二塁打

雄平　ショーコ・ゴロ

初登板は大差での登板になったが、これからは僅差での登板が増えていくのではないかと思う。

下位指名で入団し、一軍で好成績を残せるようになってくれれば、なんか儲かった感が凄い。

仮にクローザーではなくとも、左のリリーフで定着してくれれば、ザカースキーとヒースの入れ替えを行うなど、外国人投手の使い方も広がるのだ。

K/BB 19　飯田哲矢　彼がカープのリリーフで大きなポイントになる。

広島東洋カープ部門　84位 !　(￣∇￣; )

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