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2012年のシーズンでは先発投手陣の充実ぶりから上位候補にも名前が上がっていた広島カープ。しかし4月にいきなり4番・栗原を欠く決定的なダメージを負ってしまう。
天谷と岩本・堂林。途中加入のエルドレッドらの活躍で盛り返し、CS進出の可能性のあったカープだが9月で力尽きてしまった。
栗原がいたらなぁと何度思ったことだろう。それは闘いの場にいられなかった栗原が一番感じていたことで、キャンプでは鼻骨骨折や太もも痛など苦労もあったが、去年、チームの力になれなかった栗原の今期にかける想いは強い。「今年は全力でやれる」と笑顔を見せている。手術した肘の状態は心配ないようだ。
今期4シーズン目を迎える野村カープにとって、栗原復活は一番明るいニュースだろう。クリーンナップは栗原とエルドレッド。そうすると左の三番打者が欲しくなる。
フレッド・ルイス
32才 188センチ 93キロ 左打ち 右投げ
MLB公式
MiLB公式 (MLB公式のブログ用、動画シェアを張っているのですが、見れないケースがあるようです。)
MLB 通算 535試合 打率266 27本 出塁率344 長打率403 OPS747 盗塁53 三振率250
MiLB 通算 722試合 打率285 53本 出塁率383 長打率433 OPS816 盗塁159 三振率247
2012
MLB 18試合 打率150 0本 出塁率320 長打率150 OPS470 盗塁0 三振率250
3A INT 108試合 打率294 13本 出塁率379 長打率482 OPS862 盗塁25 三振率270
対 左 106打数 打率217 1本 出塁率291 長打率302 OPS592 三振率340
対 右 313打数 打率319 12本 出塁率408 長打率543 OPS951 三振率246
3A 動画
http://www.milb.com/search/media.jsp?player_id=430930&sid=t422
メジャーで3シーズン、レギュラーとしてプレーしていた実績を持つ選手で、昨年はマイナーで108試合に出場したが、マイナーの試合に100試合も出場したのは2006年以来のことだ。
昨年は左投手に抑えられていたが、元々レギュラーで出ていた時期には左も苦にせず打っていた選手で、ボールを動かすアメリカの投手に弱かったとしても、綺麗な真っ直ぐ、フォーシーム中心の日本の左に弱いとは限らない。
仮に昨年の3A成績そのまんま、左に弱いのならば、ルイスのタイミングで左の切り札が登板してくる。そこで抑えられたとしても、その後の勝負所、代打・前田智徳が登場する場面、すでに左の切り札を使ってくれていれば、それだけでも価値がある。
昨年のカープ打線は投手を交代させる打者が少な過ぎた。相手ベンチは前田登場のタイミングまで左の切り札投入を待てていた。ルイス・栗原・エルドレッドと昨年とはメンバーが違い打線の厚みがある。念願だった打線強化への近道、外国人打者二人体制を取れるようになったのは、前田健太を始めとする日本人投手のレベル・アップによって、外国人投手を一軍二人に出来たためだ。
MLBを代表する左腕、ランデイ・ジョンソンから4安打守備位置で一番経験があるのはレフトだが、両翼にルイスとエルドレッド。センターには丸。オープン戦での動きから、守備はあまり期待できそうに無いようだが、昨年までの守備範囲の広い外野手を使い、守りで勝った試合より、打てなくて負けた試合の方が圧倒的に多いチームなので、両翼に外国人を置く、思い切った打線強化に打って出た。
終盤で交代する守備の上手い外野手はいくらでもいるわけで、代走・守備で赤松。廣瀬は代打・守備。彼らがエルドレッドとルイスに代り守備につくことになりそうだ。
ルイスがメジャーで162試合フルに出場した場合の成績は、今期から阪神タイガースと契約した福留選手に近い成績になる。
ルイス
打率266 126安打 28二塁打 6三塁打 8本塁打 41打点 16盗塁 7盗塁死
51四球 118三振 出塁率344 長打率403 OPS747 OPS+97
福留
打率258 135安打 30二塁打 4三塁打 11本塁打 53打点 8盗塁 8盗塁死
83四球 109三振 出塁率359 長打率395 OPS754 OPS+99
福留 vs ルイス
258 打率 266
359 出塁率 344
395 長打率 403
754 OPS 747
99 OPS+97
135 安打 126
30 二塁打 28
4 三塁打 6
11 本塁打 8
53 打点 41
8 盗塁 16
8 盗塁死 7
83 四球 51
109 三振 118
打率、長打率ともに、ルイスが勝っているが、その差は8厘だけ。OPSは福留が7厘上回った。OPS+、これは打者有利球場や投手有利球場など各球場の差を補整し計算された得点貢献値で、リーグ平均を100とした場合の数値。福留99、ルイス97でほぼ同じ。
1分の差が付いたのは出塁率。福留さんは四球が多く出塁率を稼ぐ。三振の差は9個しかないが、四球の差が32個もある。
盗塁の成功率は圧倒的にルイス。福留選手はMLB通算29個盗塁を決めているが、29個もアウトになっている。足の衰えが少し気になる。
昨年ルイスは3Aで25個盗塁している。来日する選手には膝がテーピングでガチガチとか、実は腰痛が酷い。脱腸が飛び出す寸前だとか、下半身に問題がある選手が多い。日本で同じペースで盗塁できるかどうかは判らないが、25盗塁は下半身に何も問題が無いことを証明している。
年齢はルイスが32才、福留選手は36才。
ルイスの年棒は4000万 福留選手は1億5千万~出来高プラスで2億になるとか。
フレッド・ルイスとはどんな選手なのか? 福留を若返らせたような、マツダ・スタジアムに相応しいアスリート・タイプの選手だ。そう考えると、とても得をしたような気持ちになれる。
開幕して5試合、いまだ勝ち星がない野村カープ。打線のキーマンとして獲得したルイスも、ストライク・ゾーンの違いでかなり苦労しているようだ。外国人選手は日本に慣れるまで、しばらく時間がかかるのが常なのだが、二軍では天谷、岩本が好調のようだし、永川の離脱からソコロビッチを一軍にあげるなんて話が出てきてもおかしくない。
開幕したばかりで気の毒だが、ルイスには早い段階で結果が要求される状況になってきた。「この選手はダメじゃ」と見るよりも、「MLBで残した成績は福留と同じいい選手なんだ」と思って見てあげる方がいい結果が出るだろう。
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HNは「プロ野球のFA補償がドラフト1位指名権譲渡になって欲しい」という意味
最近は2位でもよいのかなと思っていますが・・いずれにしてもドラフト指名権が欲しい !
丁寧なコメントへのお返しがヘタっぴなので、コメントは受け付けておりません。さらっと読んでいただければ幸いです。