サード候補 ホルヘ・カントゥ メキシコから来て欲しい男 2011/07/01 (Fri)

6月の末までに獲得の目処をという話だったのが、まったく音沙汰のないカープの新外国人補強

普通に選んだ場合はアンディ・ラローシュ。トレーシーが復帰できるとして、二軍にスタンバイさせる選手としてルイス・クルーズなどの名前をあげてきたが、ここで、ちょっと実績が上のケースを考えてみたい。

マイナーに埋もれた選手の中から見つけなければならなかった市民球場の頃とは違い、マツダ・スタジアム完成以降、カープの狙いはメジャー実績のかなりある選手に代っている。獲れなかったけれどラッセル・ブラニャン、在籍期間は短かったけどアンディ・フィリップス、怪我しちゃったけどチャド・トレイシー。

メジャー実績があり、なおかつ今のチームにぜひ加わって欲しいと思うサードがいるので紹介したい。

ホルヘ・カントゥ
29才 190センチ 93キロ　右打ち　右投げ
http://mlb.mlb.com/team/player.jsp?player_id=408305

WBC2連覇を果たしている日本プロ野球だが、第一回WBC予選リーグで韓国に敗れてしまい、決勝トーナメント進出は絶望視されていた。予選最終戦でメキシコが、アメリカを2対1で倒す大波乱があり、これにより日本が決勝トーナメントに進出、優勝となった。日本チーム優勝への道を開いてくれたのが、アメリカ戦で二打点をあげたホルヘ・カントゥだ。日本のWBC制覇、影のMVP、日本野球界を救ってくれた男として称えられた。

2008 155試合 打率277 29本 出塁率327 長打率481 OPS808
2009 149試合 打率289 16本 出塁率345 長打率443 OPS788
2010 127試合 打率256 11本 出塁率304 長打率392 OPS695

2010 マーリンズ     97試合 打率262 10本 出塁率310 長打率409 OPS719
2010 レンジャーズ  30試合 打率235   1本 出塁率279 長打率327 OPS605

メジャーでの実績も凄く、ホームランは104本。昨年はフロリダ・マーリンズの4番として迎えた開幕戦から打点をあげ続け、開幕から10試合連続打点のメジャー記録を樹立している。

ちなみに我らの黒田も、第7戦目で打点を献上している。


7月、優勝争いをしていたテキサス・レンジャーズにトレードで移籍　サードを失ったマーリンズが新しく獲得したのが、チャド・トレーシーだ。トレーシーはシーズン終了まで、右投手専門だったがスタメン・サードで出場していた。本当にすごい選手なんよ。トレーシーって。

チームを移籍後は好成績とはいかなかったが、マジック1で迎えたアスレチックス戦で、タイムリーと優勝を決めるホームランを放っている。ルイスとともに、球団初のワールド・シリーズに出場している。

ルイスのバックでファイン・プレー　その1


ルイスのバックでファイン・プレー　その2

シーズン後半の成績ダウンと、FA市場に同タイプの選手が多かったため、前年の600万ドル(4億8000万円)から大幅にダウン、バーゲン価格85万ドル(6800万円)で、パドレスと契約しプレーしていた。

2011 57試合 打率194 3本 出塁率232 長打率285 OPS517

6月15日にロースターから外され、ウエーバーにかけられることになる。カントゥの実績と、この値段ならどこかが獲るだろうと考えていたのだが、どこのチームも獲らずにウエーバーを通過した。その後も獲得の情報がない。ならば日本プロ野球の獲得候補として夢を見てもよいだろう。

マーリンズからレンジャーズ、パドレスと移籍先でどんどん打席数が減っている。フルに出ればまだまだ好成績を残せるだろう。遠目に見るとパイレーツ・オブ・カリビアンのオーランド・ブルームに似たイケメンである。これから暑くなる広島の夏も、きっとメキシカンなら大丈夫だろう。かって日本プロ野球を救ってくれたカントゥ。今度は広島カープを救ってくれんかのぉ。

ホルヘ・カントゥ　動画集

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