カープの元候補 フィリップ・ハンバー 祝完全試合達成 2012/04/22 (Sun)

4月21日のマリナーズ戦に登板したホワイト・ソックスのフィリップ・ハンバー投手が完全試合を達成した。イチロー、川崎のマリナーズ相手ということで、日本でも大きく報道されている。

04/21/12 White Sox, vs Mariners.

実はこのハンバー投手、このブログでも名前を一度書いたことがある投手だ。

「カープぽい投手　ブライアン・ボーリントン」
http://milbsrepo.blog.shinobi.jp/Entry/11/

11月10日のカンサスシテイ・スター紙で気になる記事が掲載されている。「ロイヤルズのボーリントンとハンバーを日本のチームが欲しがっている」とゆうニュースだ。

この日本のチームが広島カープであり、二人の候補投手のうち獲得できたのがバリントンで、もう一人の獲らなかった投手が、今回の完全試合男フイリップ・ハンバーである。

2010年11月先発投手を狙っていた広島カープは最終候補として、バリントンとハンバーをリスト・アップした。

二人ともドラフト1位で入団した長身投手で、いかにも広島カープが選びそうな投手だ。

2010年3Aでの成績を見ると、防御率とWHIPではバリントン。ハンバーはSO/BBの良さが光る。
(WHIP　1イニングに何人ランナーを出すか?　SO/BB　1ファーボールで何個三振を獲れているか?)

バリントン 20試合 15先発 8勝 2敗   102 回 73三振 防御率2.82 WHIP1.118 SO/BB2.61
http://www.baseball-reference.com/minors/player.cgi?id=bullin001bry

ハンバー   21試合 20先発 5勝 6敗 118.2回 80三振 防御率4.47 WHIP1.272 SO/BB4.00
http://www.baseball-reference.com/minors/player.cgi?id=humber001phi

ちなみにロイヤルズの3Aにはホークスが獲得したアンソニー・レルーもいた。防御率は三人の中で一番良いので、いい投手に見えたのかも知れないが、逆にWHIPとSO/BBは一番悪く、SO/BBは1.68。三振10個に対しファーボールを5.95個も出していたことになる。

今年やって来たレニエル・ピントのSO/BBは通算で2.06。ホークスはSO/BBはあまり気にせず選んでいるように思う。

レルー　22試合 19先発 9勝 4敗 123.2回 74三振 防御率2.55 WHIP1.334 SO/BB1.68
http://www.baseball-reference.com/minors/player.cgi?id=lerew-001ant

カープと契約したバリントンは来日1年目で200イニングを達成、13勝という好成績をあげてくれた。ニ目年の今期は無援護過ぎて勝ちはなかなかついていないものの、マエケンと共に中心投手として好成績を残してくれるだろう。

一方アメリカに残ることになったハンバーはウエーバーにかけられ、アスレチックスが獲得するが再び放出される。またまたウエバーの末にホワイト・ソックスに落ち着いた。

昨年は先発で好成績を残し、ホワイト・ソックス2年目の今期、完全試合で高い素質に花が開いた。おめでとうハンバー。

2011年MLB 28試合 26先発 9勝 9敗 163回 116三振 防御率3.75 WHIP1.178 SO/BB2.83

カープからすると、バリントンが獲れなかったらハンバーだったわけで、「ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な?」で、どっちを選んでいても活躍していたわけだ。

シュールストローム・スカウトが優秀なのは間違いないが、シュール一人の手柄とは思わない。スカウトが良い選手をリスト・アップしても、交渉&獲得までには何人もの意見が加わる。

フロントが交渉に失敗してしまうケースや、監督がアメリカで仲良くなった選手を選んでしまったり・・。いろんな痛いケースがあるわけだ。

コルビー・ルイスにバリントン。リリーフではサファテにミコライオ。シュールストロームを中心としたフロント陣の投手選択のレベルの高さには感心する。

これだけの好投手を連続で、広島カープに獲得できたことを誇りに思うと共に、そろそろ誇れる打者の方もお願いしたいのだが・・。

明日には完全試合のマリーナーズ戦がYouTubeにアップされる予定です。

「White Sox on YouTube」

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