カープ最後の補強を考える。その1 ホセ・バルベルデ、マイケル・クレト 2015/07/31 (Fri)

緒方カープ、首位と2ゲーム差の5位で後半戦がスタートした。

マエケン・黒田を誇るリーグ屈指の先発投手陣は2013年以来の10勝カルテット達成となりそうだ。

打線も開幕当初の苦労は過去の話で、緊急補強したネイト・シアーホルツの活躍も大きい。

残された弱点は、リリーフの弱さだ。

カープ・スタッフはこの弱点を覆うために最悪の愚作をとった。

リリーフ強化として大瀬良大地を当てはめたのだ。

大瀬良はカープの次世代エースとして期待される高素材だ。今オフにはカープのローテーションを支えてきた前田健太のMLB挑戦が待っている。大瀬良に託された期待は前田健太に代わるエースとして、カープの先発投手陣で、最多イニングを投げ続けることだ。

背番号14番の大先輩、炎のストッパー津田恒実投手と度々イメージ被せられ、本人も津田さんを強く意識をしているようだが、津田さんはもともとカープのエースになることを期待されたものの、血行障害の手術をきっかけに長いイニングを投げることが出来なくり、仕方なく抑えに回った。健康体の大瀬良とはまったくケースが違うのだ。

カープでは津田さんと同じ血行障害の手術をした中崎がリリーフ投手になっている。横浜、MLBでも活躍した大魔神・佐々木投手も腰痛があったためにリリーフ投手になり大成した。リリーフになる基本は故障歴があることだ。

大瀬良の持ち球は、150キロのフォーシーム、スライダーとカット･ボール、カーブ。そして今年のキャンプで黒田から伝授されたツーシームだ。弱点は落ちるボールが投げられないのだ。落ちる球が無いため、追い込んでからカット・ボールをワン・バウンドさせ空振りを狙うが、フォークやチェンジ・アップのようにはいかず、球数が増え苦労している。

逆に言えば落ちるボールが無いのに、抑えているのは大瀬良の力量の凄さでもある。

リリーフで使うのならルーキーの薮田あたりが一番向いている。高校・大学と故障に泣き、入団後も肩痛で休んでいた。アマチュア時代から故障で苦労していた投手を、先発ローテーションに入れ、長いイニングを期待するのは無理がある。

一岡・中田・中崎・今村。ここに薮田を加えた故障歴のある者がリリーフとしてスタンバイし。状態のいい投手が一軍で投げる。あとは二軍調整と三軍でリハビリに励む。背番号23の先輩で昨年引退した横山のような、状態がいいシーズンと、まったく投げられないシーズンがある。薮田はそんな投手になってくれれば十分だ。大瀬良とは最初から期待値が違う。短いイニングを豪腕とフォークで三振を稼いでくれればいいのだ。

しかしカープ・スタッフの考えは真逆だった。プロ野球界全体でも先発投手として期待される大瀬良をリリーフで使い、代わりに薮田・武内･今井といった実力の落ちる投手に先発のチャンスを与えてしまうのだ。

春先、ウエスタン・リーグで先発投手No1の好成績を残した戸田もリリーフに回り、開幕から抑えで期待されるも結果が良くなかったヒースも、ならば去年好投していた先発の調整をさせるべきだが、中継ぎでスタンバイしている。

大瀬良・戸田・ヒースが中継ぎで、武内・薮田・今井が先発する。先発として才能のある者、勝ち試合を作れそうな投手ほど、リリーフに回している。先発のレベルを下げて中継ぎを強化。なぜこれでカープの勝利に結びつくと考えるのか?

「大瀬良は将来的には先発として期待している。リリーフはいい経験になる」なんて話だが、前田健太と黒田博樹と共にローテーションで投げる。これ以上に経験を積める場所はない。大瀬良大地にはエースとして、カープの将来を託すのだから。

カープ最後の補強を考える。その2　ホセ・バルベルデ、マイケル・クレト

広島東洋カープ部門　圏外　(￣ー￣；

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