ジェレミー・ハーミダ DFA 2011/12/12 (Mon)

今オフ獲れそうな外野手で、一番欲しい選手として紹介していた「守備が上手いスレッジ　ジェレミー・ハーミダ」
http://milbsrepo.blog.shinobi.jp/Entry/42/

筆者としては広島カープのユニフォームを着て欲しかったのだが、その後、巨人が獲得を目指していると報道された。まぁ素晴らしい選手のプレーを日本で見られるのは良いことかな。と思っていたのだが・・。


アメリカの報道によると、「ハーミダは日本からのオファーを断り、メジャーでのプレーを目指す」そうだ。

自分を評価し獲得に乗り出していたGMが首になってしまい、さらには球団と裁判沙汰になっているとあっては、巨人との契約に慎重になるのも無理はない。

 

せっかく凄い選手をリスト・アップしても、すんなり決まらないところが巨人の外国人選手選び。さすがだ。

報道された時点ではハーミダはパドレスの所属選手なので、パドレスにお願いして、ハーミダと交渉させてもらい、まとまればパドレスにも移籍金が入るとゆう仕組みである。

このトレード・マネーもチームによってかなり差があるようで、ヤンキースからラズナーを譲ってもらった楽天は100万ドルを支払い、同じくヤンキースからアルバラデホを獲得した巨人は120万ドルだった。

この二人よりもメジャー実績のあるマイカ・ホフパワーを獲得した日本ハムが、カブスに払ったのは、わずか20万ドルだ。楽天と巨人のボラレっぷりが凄まじい。

メジャー契約として球団に残せるのは40人だ。日本では二軍に落とすのは球団の勝手であるが、メジャーの場合マイナーに行かせるのは三回までで、四回目はウエーバーにかけなければならない。(入団したばかりの選手は対象外)

枠の都合で外さなければならない選手が必ず出てくる。日本に譲ってくれるのは、そんな選手なのだが、高額の移籍金を払ってしまうのは、ちょっとおかしい。年俸と同額から半分が妥当だろう。

楽天&巨人の二大ボラレ球団が、今オフ獲得を目指していたのが、カブスのブライアン・ラヘアだ。ラヘアもメジャーに残留することを選んだようだが、もし日本に来ることになっていたら、両リーグを代表するボラレ球団の対決だ。史上最高のボラレ額になっていただろう。どちらが真のボラレ王なのか、決着を見たかったのだが、少し残念。

さてハーミダは現在、パドレスから戦力外・ロースター漏れとなり (Designated For Assignment 略してDFA) ウエーバーにかけられている。この後の展開だが、メジャー契約を結びたい球団があった場合。ウエーバーの途中で獲得し、ハーミダの希望通りメジャーでプレーする可能性が生まれる。

ウエーバーを通過すればFAになるのだが、その場合は外野手の層の薄そうなチームとマイナー契約を結び、キャンプに参加してメジャー契約を目指す。ただしハーミダは昨年もこのパターンでレッズのキャンプに参加している。二年連続マイナー契約でキャンプに参加するのは避けたいところ。

そうなると日本のチームと交渉する可能性もあるわけで、巨人は再度オファーを出すだろう。FAで村田を獲得したが、ラミレスが抜けているのだから、現段階ではあまりプラスを感じない。

ハーミダの代わりの候補になりそうな左打ちの外野手ではライアン・ランガーハンズなどがいるが、ハーミダと比較するとパワー&アスリートとしての評価も落ちる。ハーミダとの再交渉で巨人新体制の力が問われる。

また巨人に主力を持っていかれそうなホークスや、クリーン・アップを打てる外野を探している中日など、他球団も獲得に乗り出して欲しい。

広島カープはスタビノアと交渉中だそうだが、もうサインしちゃったのだろうか?　まだならハーミダ獲りに参戦を。マイナーでプレーするのは勿体ない素晴らしい選手なのだから、ぜひ日本に来て欲しいのだ。

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